子どもの適切な睡眠時間は?良質な睡眠を促すために親ができること
日本の子どもの睡眠時間は世界で1番短いという事実をご存じですか?NPO・全米睡眠財団では、日本は世界の子どもの中で、昼寝も、夜の睡眠も世界一短いと発表しています。
今回は、睡眠時間が短いとどんなことが起こりやすいのか?良質な睡眠時間を促すために親ができることをご紹介します。
子どもに必要な睡眠時間はどれくらい?

子どもに必要な睡眠時間は年齢によって異なります。アメリカ国立睡眠財団により、年齢別の適切な睡眠時間が公表されていますのでご紹介します。
・1歳になる前までは12~16時間
・1歳から2歳は11時間~14時間
・3歳から5歳は11~13時間
・6歳~13際は9~13時間
0歳~3歳はお昼寝をする子どもがほとんどですので、昼寝時間も入れての時間となっています。4歳頃からはお昼寝をする子どもは徐々に減っていきますから、睡眠時間は夜就寝してから朝起きるまでの時間だと言えます。
子どもの睡眠時間が短いと起こるデメリットとは?

子どもの睡眠時間が短いと、成長においてさまざまな支障が出てくる恐れがあります。まず成長ホルモンの分泌量が減るため、骨や体の成形がされにくく、骨が弱くなったり体の成長面に影響が出るとされています。
また、精神面においても情緒が安定しづらくすぐにぐずってしまったり、癇癪を起こす、落ち着きがなくなってしまうという傾向があります。集中力や記憶力も低下するので無気力になる恐れが高くなります。
睡眠時間が短いと免疫力がつかずにすぐに体調不良を起こしてしまったり、睡眠による体力の回復が追い付かず、子どもなのにもかかわらずいつも疲れているという状態が起こる恐れがあるのです。
適切な睡眠を促すために親ができること

適切な睡眠時間を子どもに確保させるには、親の生活習慣の改善が不可欠となります。
・朝日を浴びせる…交感神経を刺激し、体内時計を正確にするという意味が含まれます。幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンも増えますので、睡眠面・情緒面の双方の向上の面から、意識して浴びせてあげましょう。
・昼寝は時間を決める…乳幼児の子どもが昼寝をすると、ついつい休憩したり、家事を終わらせたいからと長く眠らせてしまいがち。例えば昼寝をしたら1時間後には起こすなど、夜眠れるための日中の睡眠コントロールをしてあげましょう。
・お風呂は夕飯を食べる前に終わらせる…幼児はご飯を食べるとこぼしがちなので、夜ごはんのあとにお風呂に入らせたいという気持ちになりますが、睡眠の観点からすると、お風呂に入ると交感神経が活発になり眠気が飛んでしまいます。少なくても睡眠の2時間前にはお風呂を済ませるようにしましょう。
・夕飯は早く済ませる…夕飯を食べてから消化が落ち着くまでは最低でも3時間が必要とされており、睡眠の質を下げないためには3時間前までには夕飯を食べておくことが重要です。また、食事をすると血糖値が高くなり、成長ホルモンが分泌されにくいため、子どもの身体の成長を促すためにも夕飯は早く済ませましょう。
・就寝前は騒がない…子どもって寝る直前まで元気で、暴れまわったりしていませんか?身体を動かしていると睡眠スイッチが入る副交感神経が優位になりません。寝る前少し前から部屋を暗くして、絵本を読むなどして「寝るモード」に徐々に切り替えていきましょう。
まとめ

子どもの睡眠時間の平均時間が取れていないお子さんには、親が意識して寝るために必要な
・朝日を浴びさせる
・昼寝は時間を決める
・お風呂は夕飯を食べる前に終わらせる
・夕飯は早い時間に済ませる
・就寝前は騒がない
を意識して行わせることで、良質な睡眠を確保させることにつながります。睡眠は子どもの心身共に非常に大切なものなにで、ぜひできるところから実践してみてくださいね。