子どもが誤飲しやすい年齢と原因とは?発達と好奇心
食品以外のものを誤って飲み込んでしまうことを誤飲といい、好奇心が旺盛で何でも口に入れてしまう赤ちゃんはもちろん、5歳以下の子どもに多いといわれています。
誤飲が発生する原因として、赤ちゃんのころは、何が食べていいのか悪いのか分別が付かないので、手に取れるもの全てを口に入れてしまうことが挙げられます。分別がつかず、飲み込んでしまうということが多いのです。
幼児期でも、ラムネと間違えて親の薬を飲見込んでしまったり、ボタン電池を飲み込んでしまったりと、誤飲は生活のありとあらゆるものが原因となり得るのです。
子どもが誤飲しやすいものリスト。液体からおもちゃまで

誤飲しやすいものは生活の中にたくさん隠れています。液体は飲み物と間違えて飲んでしまいやすいですし、口に入れて飲み込みやすい直径4cm以下のものは危険と言えます。
誤飲の事故として多いと報告が多い一例をご紹介します。
・タバコの吸い殻
・おとなの薬
・電池
・漂白剤などの液体の洗剤
・クリップ
・画鋲
・硬貨
・ビニール
・灯油、ガソリン
・マニキュアなどの化粧品
・ペットボトルのふた
・おもちゃの部品
・カミソリの刃
・磁石
・ボタン
・クレヨン
お分かりになるように、どこの家庭にあっても何ら不思議ではないものばかりが、事故の原因につながっているのです。
誤飲を防ぐために親が出来ることは?大切なのは普段の心がけ

生活の身近なものの多くが誤飲事故の原因になってしまう可能性があるので、未然に防ぐためには親の心がけが必要になります。
液体は別ですが、誤飲になる目安としては直径4cm以下のものはすべて誤飲につながる恐れがあると考えましょう。ちょうどトイレットペーパーの芯が約4cm。トイレットペーパーの芯に入ってしまうと誤飲の可能性がありますから、手の届かない場所に収納しましょう。
特にタバコの吸い殻はうっかり放置したことによる事故も発生しています。
誤飲してしまった際の対処方法は?焦らず正しい処置が大切

誤飲してしまった時は、冷静にに子どもに口の中を開けさせましょう。大声を出してしまうとびっくりして飲み込んでしまう恐れがあるからです。
口の中に残っているものは吐き出させます。口の中に残っているものを全て出させた後は、事実確認をします。
誤飲した場合、すぐに吐かせなければならないと思いがちですが、灯油や家庭用漂白剤などは吐かせると食道などにますますダメージを与えてしまうことがあるので、飲み込んでしまった成分から吐かせて良いかどうかを判断しましょう。
液体の入った容器の裏には、誤飲した時の対処法(牛乳をたくさん飲ませるかどうか、吐かせないですぐさま病院に行ったほうがいいかなど)が書かれているものもありますから参考にしてください。
のどにものが詰まっていたりした場合はすぐさま正しい方法で吐き出させることが窒息を防ぐ最善の策です。
迷ったときは救急安心センター「♯7119」、こども医療でんわ相談#8000に電話をかけて、どのようなものを飲み込んでしまったかをしっかりと相談員の方に伝え、最善の対策をいてみましょう。
まとめ

誤飲は、5歳以下の子どもに多い事故の1つです。危ないと感じるものは子どもの手が届かないところに置き、事故を未然に防ぐ努力をするようにしましょう。
吐かせて良いものかどうかを確認してから対処してすみやかに病院に行きましょう。